結衣「グレートゆるゆりアドベンチャー」.txt【未完】

京子死後の結衣ちゃんが引きこもってお世話するあかりちゃんと相互依存してるやつ。
結衣ちゃんはゲームの世界に逃避してる。

 私は七森に生まれた。私は20歳。たぶん。
 私は今、女子中で女の子たちとの恋愛を楽しんでいる。
 私はちょうど二年生で、攻略できる女の子は先輩後輩同級生と幅広く取り揃っている。
 彼女たちはみんな私が好きだ。
 彼女たちの何人かは私の歓心を買うために手作りのお菓子を持ってきてくれたり、いろいろと思わせぶりなことを言って私を翻弄したりする。
 私は気が向いたら彼女たちの一人を選んでデートをする。
 彼女たちは一人ひとり性格や好みが違うので、何をしてあげたらよろこぶのかももちろん違う。
 しかし私は長いこと彼女たちとの恋愛生活にふけっているので、彼女たちのことはだいたい全部わかっているつもりだ。
 たとえば眼鏡をかけたあの子は本とか音楽とか文化的なことが好きなので、映画館とか美術館に連れて行くと好感度がすごく上がって、帰り際にはすごくいい笑顔を見せてくれる。
 紫の髪のあの子は難問だ。何が好きなのかよくわからない。たぶん私が好きなのだろう。
 私のお気に入りは金髪でロン毛の元気っ子。
 彼女は私の幼馴染で、街には二人が過ごした思い出の場所がたくさんある。
 だから折にふれてそういった場所に一人でぶらつくと、彼女に出会えてすごく刺激的なイベントが巻き起こったりする。
 今日も公園で彼女に会うことができた。
「おお、結衣ー」と彼女は言う。
 結衣というのは私の名前だ。二年生の始業式の日に入力した。
「京子」と私が言う。言うというか、画面の下のほうのテキストボックスにそういう文字が表示される。それが言うということの意味だ。
 京子という名前も、最初の始業式の日に同じクラスになれて喜んでいる彼女のために私が決めた。
 公園ではなんだか無理に明るく盛り上げているようなお気楽なのにどこか悲壮なところのある音楽が流れている。
 この世界ではどこでもたいてい音楽が流れているけど、私はこの公園の曲が一番好きだった。なんか不安になる感じがして。
「日曜日にも会えるなんて、なんか運命って感じじゃん」と京子の台詞。
 今日は日曜日なのだ。
 この世界では一週間はだいたい三十分ほどで循環する。
 間に運動会や修学旅行などの特別イベントを挟むので、一年にはおよそ一日半かかる。
 それがこの世界だ。

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